私が初めて採用された外資系企業の香港人の元同僚達と久しぶりに会って、ついさっきまで飲んで懐かしい話で盛り上がったていた酔っ払いです。
英語も全く話せない状態からどのようにして外資系企業に転職できたのか、そういえばだいぶん前にその経緯を某女性誌に取材されたことを思い出し、ごそごそと押入れの奥を探していたら、10年以上前の当時の記事が出てきました。

1. 外資系企業転職への転機
転機は高校卒業して勤めた会社を辞めてワーキングホリデービザを使ってオーストラリアで生活したことです。当然、1年足らずの滞在では英会話がビジネスで使えるほど上達したわけではありません。ただ、これからは英語が話せることがビジネスにおいて絶対条件であるということを痛感しました。
2. 人材派遣に「英文事務職」希望で登録
帰国後は福岡市内で3年ほど働いた後に、東京に引っ越して、転職活動を行いますが、ここで英語を使える仕事を探します。オーストラリアのワーキングホリデーから戻ってきた時点でTOEICスコアが515点だった人がそんなに簡単に外資系企業での仕事が見つかるわけがありません。
まずは「英文事務職」を希望して、少しでもいいので仕事で英語を使える職場を探します。そうすると、英語は仕事をしているうちに伸びるだろうから、求める技術やバックグラウンドを探している海外と取引がある日系企業に採用されます。
英会話の上達の肝ははっきり言って、自分をどれだけ英語を使う環境に身を置けるかどうかです。英会話は使ってなんぼのものなんです。
3. 派遣先企業で実践しながらブッシュアップ
海外とのやりとり、電話会議などで英語を使うことが多く、最初は英文メールを書くにも長い時間かかったり、電話会議で何を言っているかわからないことも多々ありましたが、同僚に助けられました。ここでいいなと思ったメールのフレーズ、いいなと思った言い回しもメモして、次の機会に積極的に使うようにしました。この仕事を辞めた後に、TOEICを受験してみると、スコアは720点になっていました。
4. 思い切って外資系企業の求人に応募
ここで楽天的な私が英語が仕事で使えるようになったと大きな勘違いをしたせいで、無謀にも日本に進出したばかりの外資系企業のポジションに応募してしまいます。
雑誌の記事に「TOEIC700点台だが、英会話力は面接でアピール」とあります。TOEIC700点台なんて、ビジネスで使える英会話力ではありません。ただ、外資系企業はTOEICのスコアなんて気にもとめません。面接は英語で行われるので、そこで自分が今まで何をしてきたか、どんなスキルを持っているのか、どういう貢献ができるのか、英語でアピールできて、英語で会話が成り立てば、仕事する分には差し支えない英語力があると判断されるわけです。
こうして、コテコテの日系企業から外資系企業に転職したわけです。ただ、そんな状態で外資系企業に転職したわけですから、入社してからはビジネス英会話で相当苦労したことだけ付け加えておきます。その話についてはまた別の機会にでも。