20代の頃は貯蓄もせずに、欲望のままにカードをしかもリボ払いで使っていた愚か者でございます。そんな愚か者が身内の車のローンの保証人になってしまったがために、更に借金が膨らみ、そこでようやく目が覚めました。
まずは家計簿をつけ、お金の流れを把握し、支出を減らし、まずは借金を返済しました。借金完済後は返済に回していた分を全て貯金しました。貯蓄がある程度貯まったところでふと思ったわけです。資産運用を始めた方が良いのではないだろうか?と。
資産運用を始めた方が良い理由をグーグルで検索すると、 その理由について説明しているサイトがたくさん出てきますが、私が資産運用を始めた理由は以下の5つです。
1. 普通預金では増えない超低金利
メガバンクの普通預金口座にそのまま預けていても利息は0.0001%、例えば100万円預けていてももらえる利息は100円です。
営業時間外にATMで預金を引き出した場合、その手数料は108円、1回の手数料よりも安い利息です。現時点(2018.8)で、金利が一番良いとされているイオン銀行の普通預金でも0.12%です。
80年代は普通預金の利息が2%くらいで、定期預金に至っては6%とか8%とかあったと記憶しています。新聞のマネー欄で100万円預けたら、1年後はいくらになるというような各銀行の金利一覧を見て、すごいなーと子供ながらに思った記憶があります。
ですが、今はそんな時代ではありません。銀行口座にほったらかしにしていても、お金は増えないのです。
2. 定年後の収入源が年金だけでは心もとない
毎年誕生月に届く「年金定期便」 を見る度に、定年後はこれだけ生活していけるのだろうか、と不安になるような金額。
昔は60歳から年金が支給されていましたが、今は65歳に引き上げられました。人生100年時代とも呼ばれる今、将来的に年金支給額が70歳に引き上げられるかもしれない。もしかしたら、支給額が減るかもしれない。年金にまつわる不安はつきません。
この国任せな状況、そして漠然とした不安を少しでも減らさなければいけないと思いました。
3. 将来のインフレーションへの不安
お金は常に一定の価値ではなく、物価が変わることでお金の価値も変わります。今は350mlの缶ジュースが100円で買えていても、物価上昇の影響を受け120円に値上がりしたら、100円では買えなくなります。物価の水準が上昇して、貨幣の価値が下がっていくインフレーションへの不安があります。
日本は長いことデフレ状態でしたが、現在はインフレーションターゲット2%の目標を掲げ、金融政策が行われています。
人生100年時代と言われる今、まだまだ長い時間があります。これからじわじわと物価が上昇していくかもしれない(しないかもしれない)。
そんな状況下、自分の資産は普通預金だけで本当に大丈夫なのかという不安がありました。
4. 資産は普通預金だけという脆さ
人生100年、そしてグローバル化で世界で起きていることがすぐに日本経済にも影響するような時代で、自分の全資産が「日本円」で銀行の普通口座(もしくは定期預金)に預けているというのは本当に安全なのか?
先に挙げた理由1〜3のことを考えても、逆にリスクではないかと思えるようになりました。一部は他の資産に振り分けた方がいいのではないかと考えるようになりました。
5. 将来の危機管理
終身雇用が約束され、定年後にはたっぷり退職金をもらい、優雅な老後を過ごすというのは私の親の世代までです。特に、外資系企業に勤務している私は、日本からの撤退、不採算部門の閉鎖、買収などにより雇用状況が突然変わることがあります。
実際、外資系企業に勤め始めてからもう10年以上経ちますが、買収されたということは幾度となくありました。また、個人のパフォーマンスが悪ければ、明日からは来なくていいということもよくある世界です。もちろん、退職金だってありません。
危機が発生した場合の資金を自分で確保しておく必要があります。
以上の理由で、当面使う予定がない余裕資金でコツコツと資産運用を始めようと思い、投資について書籍などを読み勉強を始めました。
資産運用は今からでも遅くありません。始めたいと思ったこの瞬間から始められます。まずは小さく、コツコツと、これが大原則です。