長期でコツコツとインデックスファンドを中心とした投資を続けて十数年の弱小投資家です。
投資を始めた当初は低コストで行えるインデックス投資の情報があまりなかったので、個別銘柄を中心としたものでした。それが今や本屋に行けばインデックス投資関連本をかなりの頻度で見かけるようになりました。
著名なインデックス投資ブロガーであるNightWalker氏の書籍もその1つです。
著者のNightWaker氏が2015年に会社から退職推奨されたのを機に、早期退職をして、現在は完全にアーリーリタイア生活を送っていらっしゃいます。
この書籍の特筆すべきところは、「アーリーリタイア時にチェックしたこと」「アーリーリタイア後の資産活用」が経験を元に(まさに今!)書かれているため、自分の出口戦略を考える上でも大変参考になります。
本書では、まずは1章でインデックス投資について分かりやすく説明され、2章でつみたてNISAでお得にコツコツと始めてみようと実践を促し、3章で投資のタイミング(長期投資なのだから今から始めても遅くない、というか今でしょ!)、 4章で運用のツボとして、資産が増えていく理由、そして押さえておくべきポイントが丁寧に解説されています。
そして、長期で運用していくとどのタイミングで、どの周期で、何回やってくるかわからないけれども、10年前のリーマンショックに代表されるような暴落。この時期をどのようにやり過ごしていくか、経験者ならではのリスク管理の方法が5章で解説されています。
私自身もリーマンショックを経験しましたが、生活防衛金があったため、とにかくいつかは元に戻ると信じて耐え抜きました。というか、アセットアロケーションの外国株式の比率が下がったので、ドル安だしとチャンスとばかりに海外ETFを買いました。こういう時に生活防衛金があるかないかで、暴落時の心の持ちようが違ってくると思います。
そして、注目の6章「アーリーリタイアする時チェックしたこと」で挙げられていたアーリーリタイアするか否かの3つのシンプルな判断基準について、現状はどういう状態なのか、今度時間を作ってゆっくり分析してみようと思います。もう今でもアーリーリタイアできる状態だったらどうしましょう(って、それはないですね、笑)
最後の7章「世界一カンタン ゆるトク投資戦略」は資産活用期の資産の使い方の3つの極意はシンプルで分かりやすかったです。私もこの方法で行くと思います。
リタイア後も金融リテラシーをしっかり最新の状態にして、老人を狙った怪しげな投資詐欺案件に引っかからないようにしたいものです。