ツイッターのタイムラインを眺めていたら、「大学に進学することに意味があるのか?」というお題で様々な見解が流れていて、大学進学するという選択肢があるだけでも羨ましいと思った貧困家庭育ちの子です。
小学生の頃に両親が離婚し、母子家庭で育ちました。高校には進学させてもらえましたが、まだ下に2人の兄弟がいるため、大学進学は諦めて欲しいと高校進学時から言われていました。高校卒業後は就職するしかなかったので、これを踏まえて少しでも就職に有利だと思った高校に行きました。
自分で言うのも何ですが、成績優秀だったし、大学でもっと勉強したいと思っていただけに、ほんとこれは悔しかったです。 家にお金がないというだけで、人生の選択肢が限られてくるという辛さを味わい、この時の悔しさが全ての原動力になったと思います。
社会に出て10年経った頃、海外就職に興味が湧いて、就労ビザについて色々調べていたら、大卒の方が就労ビザを取る上で有利に働くとわかりました。
と同時に「大学で何か勉強したい」という熱に侵されて、働きながら大学で勉強できないか調べたところ、通信制の大学があるということで資料を取り寄せ、入学していました。
仕事をしながら、単位を取得することの大変さを入学してから実感しました。
通勤時間、昼休みの時間、週末などの隙間時間に教科書や参考書を読んで、レポートを書いて提出する。単位修得試験を受ける。仕事の後にスクーリングで授業を受ける。有給休暇を取得して、夏期・冬期スクーリングで1週間みっちり授業を受ける。
なるほど、通信課程の大学卒業率が低いわけだと妙に納得しました。結局、普通の人の倍の時間をかけて卒業しました。
社会に出てから自分の足りない知識を体系的に学べたという点では通信制大学で勉強して良かったなと思っています。
通信制大学を卒業して「大学卒」という学歴を手に入れましたが、仕事の上で、転職活動を行なった上で役に立ったということは特にありません。
学歴も何も職業人としてのキャリアが十分にありますから。
正直「大学卒」という実感がなく、ついつい「高卒」と言ってしまう癖がついています。
大学進学するかしないか、それは自分が自分の頭でしっかりと考え結論を出せば良いと思います。そして、大学に行きたいと思ったら、いつでもいける、という例がここにあると思い出して頂ければ幸いです。
(因みに外資系投資銀行に勤めている友人はもっとパワフルで、仕事をしながら夜間大学に通っていましたが、夜に大学の授業を受けた後、またオフィスに戻って仕事をするという生活をしていました。)