市場参加者には私のような個人投資家、ファンドなどの機関投資家、自己の勘定で売買する証券会社など様々で、またその投資法もデイトレード、スイングトレード、中長期投資、高頻度取引(HFT)など様々で、それぞれの投資手法、思惑、そして経済状況などの外部要因が加わって、日々の値動きがあります。その値動きは誰にも予測することはできません。
そんな中、20年近く、株のデイトレードを中心にして資産230億円を築いた個人投資家cis(しす)氏の著書が発売されたと、ツイッター界隈で話題になっていたので、早速購入しました。
巷のデイトレ本にあるような小手先のテクニックを書いたものではなく、もっと根本的なところの「投資哲学」について書いてあります。
投資スタイル問わず、著名な投資家が何を考えてるのか知る事ができるこういう本が大好きです。好きこそものの上手なれ、という典型的な人だという事がよくわかりました。
いたってシンプルです。本当にシンプル。
マーケットの潮目に沿って行動するのが一番勝つ可能性が高い。
上がっている株を買う。下がっている株は買わない。
買った株が下がったら売る。
株で一番大切なのは迅速な損切り。
第1章から3章まではcis氏の投資哲学について、第4章から6章まではcis氏について、どういう風にcis氏という化け物トレーダーが誕生したのか、とても面白いです。 やはりパチンコなどのギャンブルをやる人、ゲーマーがデイトレーダーに向いているのではないかという私の考えがだんだん確信に近づいてきました。
個人的には「不動産投資は罰ゲーム」のくだりがタイムリーすぎるわ、激しく同意するわで笑っちゃいました。「投資よりむしろ強制労働に近い気がする」というところなんて特にそうそうそう!と手を叩きたいくらい。全然割りに合わず、株式投資していた方が全然マシでした。持ち家にも興味ないし、賃貸の方がずっと気楽です。
資産230億円もあるcis氏だからできる完全にボランティアでの本執筆、印税を受け取ると税金が面倒臭いと一生に一度は言ってみたいものです(笑)